(2014年11月26日) ←戻る
大阪市平野区に、外国から来た人のための日本語学習支援を行なっている「にほんごサポートひまわり会」というボランティア・グループがあります。
2014年7月6日(日)にその会のお招きで、日本で子育てをしている外国人のお父さんお母さんのための「言葉の教育」についての研修会を行いました。
研修会は、最初私(真嶋)がお話(講演)と質疑応答をして、その後、参加者の母語(中国語、タイ語、ベトナム語、スペイン語)によって4つのグループに分かれ、母語のわかるモデレーターと一緒に、現状や悩みを相談しあう熱い会になりました。
全体の報告書ができましたので、お目にかけることができます。日本語の報告書と、ベトナム語、中国語のダイジェスト版です。(スペイン語も近日中に追加できます。)
日本で子育てする外国からのお母さんたちには、ぜひ自分が自信を持って使える母語で子育てをし、子どもに母語・母文化を伝えていっていただきたいと思います。日本社会は日本語圧力の強い社会なので、母語を使うことを遠慮したり、恥ずかしがったり、はたまた日本人の家族から止められたりすることもあるかもしれません。でも、長い目で子どもの成長を考え、日本語・日本文化も、母語・母文化も両方身につけたバイリンガルとして育ってくれれば、将来日本社会でも活躍してもらえるかもしれません。
周りの多数派である日本語母語話者のみなさんにも、バイリンガルの子どもたちが人一倍努力しているのを、ぜひ認め、褒めてやってもらいたいと思います。
子どもは日本に生まれ育つことを、自分で選択したわけではありません。
でも、どこにいても持てる力を十分に伸ばし、健全な発育ができるよう、バイリンガル教育を前提としてもらえたらと思っています。
この資料がどなたかのお役に立てば、作成してくださった「ひまわり会」の齋藤さんはじめ関係者のみなさんの労力にも報いることができると思います。
ありがとうございました。