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5月26日(土)日本語教育学会春季大会(於:東京外国語大学)のパネル発表をしました。
タイトル:DLAのダイナミック・アセスメントとしての可能性 −アセスを通じて教師力を伸ばすー登壇者: 菅長理恵、高橋登、真嶋潤子、櫻井千穂、小山幾子
高橋先生の「ダイナミック・アセスメントとは何か?」というお話に続いて、私からは「DLAのDAとしての構造–子どもに応じた課題選択の重要性ー」というテーマで話をした。第3発表者の櫻井さんから、DLAのやりとりを通して、子どもが一人でできることと支援をえてできることとの違いを的確に示す音声データが示され、会場が唸ったのはみんなの腑に落ちた瞬間だったと思う。最後の小山先生は、教育現場の実践から、DLAにより子どものやる気に繋げられたり、教師が知っていたつもりで知らなかった子供の面を見て学ぶことのできるものだということが語られた。
200名ぐらい入る会場が満席になっており、関心の高さが伺えた。
5月27日(日) 口頭発表タイトル:DLA<読む>の構成概念妥当性の検証 -テキストレベルの順位性をめぐって-発表者:櫻井千穂、野口裕之、真嶋潤子、中島和子
実際は櫻井さんと野口先生にご登壇いただいた。大変難しい統計学を使う部分もある話だったが、日本語母語話者の小学生219名に、本を隣接レベルの2冊ずつ読んでもらい、その順位性の妥当性を担保しようとした研究である。
*今回の学会大会では、旧大阪外大、現大阪大学の外国語学部、大学院言語文化研究科(日本語・日本文化専攻)の卒業生、修了生、現役院生の活躍が目覚しかったことは特筆に値するだろう。