Junko's Courses in the past

2014年度の授業

「日本語教育学講義IIIb」シラバス

授業コード 101840
時限: 火2       教室:A304
対象:3、4年生
担当:真嶋 潤子(まじま じゅんこ)
連絡先:jmajima@lang.osaka-u.ac.jp Tel/Fax: 072-730-5192(研究室直通)
オフィスアワー:火曜3限(予約制) それ以外は応相談。


講義題目:「バイリンガル教育の基礎と応用」
授業の目的:年少者への日本語と母語のバイリンガル教育に関する基礎知識を身につけつつ、その分野の論文を批判的に読むための目を養う。


授業計画: 
第1回 ▶▶バイリンガル教育の基礎知識
2 ▶文化間移動と子どもの言語発達 (第1章)
3 ▶日本に住む多文化家族のバイリンガリズム (第2章)
4 ▶子どものアイデンティティ交渉 (第3章)
5 ▶ブラジルの日系人と在日ブラジル人 (第4章)
6 ▶ことばとアイデンティティ (第5章)
7, 8 ▶▶リテラシーの獲得に向けて
9 ▶多様化する外国籍の子どもと多文化教育の変容 (第7章)
10 ▶文化・ことばと国際理解教育 (第8章)
11 ▶教師の多文化の子どもに対する意識と国際理解教育の実践 (第9章)
12 ▶多文化家庭・学校・地域の連携とエンパワメント (第10章)
13, 14 実践報告・調査報告
15 総括


授業形態: 講義を中心とするが、受講生の参加型活動も行う。受講生自身の積極的な参加のための問題意識、経験や内省、調査等が重要である。


教科書: 
宮崎幸江編2014『日本に住む多文化の子どもと教育 –ことばと文化のはざまで生きる−』上智大学出版


参考書: 
尾関史(2013)『子どもたちはいつ日本語を学ぶのか −複数言語環境を生きる子どもへの教育』ココ出版 978-4-904595-34-3 ¥3600+tax
ジム・カミンズ著 中島和子訳著(2011)『言語マイノリティーを支える教育』慶應義塾大学出版会 978-4-7664-1856-9 ¥2800+tax
小柳かおる2004『日本語教師のための新しい言語習得概論』スリーエーネットワーク
櫻井千穂 2008「外国人児童の学びを促す在籍学級のあり方―母語力と日本語力の伸長を目指して―」『母語・継承語・バイリンガル教育(MHB)研究』 第4号母語・継承語・バイリンガル教育(MHB)研究会pp.1-26.
櫻井千穂 2011 「日本国内と大阪の外国人児童生徒の言語教育(母語と日本語の現状)『ユネスコ国際母語デー記念 ジム・カミンズ,中島和子 学術講演「越境する言語」複数言語環境の子どもたちのために教師ができること、行政がすべきこと 』大阪大学世界言語研究センター pp.39-45
櫻井千穂2013 『言語的マイノリティの子どもたちのバイリンガル読書力の発達』大阪大学大学院言語文化研究科言語社会専攻博士論文 p.210
迫田久美子2002『日本語教育に生かす第二言語習得研究』アルク
佐々木倫子編(2014)『マイノリティの社会参加 −障害者と多様なリテラシー』 くろしお出版 97804087424-617-7 ¥2200+tax
佐藤郡衛(2010)『異文化間教育 文化間移動と子どもの教育』明石書店 9780407503-3250-5 ¥2500+tax
志水宏吉他編著(2013)『「往還する人々」の教育戦略』明石書店978-4-7503-3746-3 ¥3000+tax
多言語化現象研究会(2013) 『多言語社会日本 その現状と課題』三元社 978-4-88303-349-2 ¥2500+tax
中島和子(2002)『バイリンガル教育の方法 増補改訂版』アルク ISBN: 4-7574-0282-1 ¥2500+tax
中島和子(2010)『マルチリンガル教育への招待』ひつじ書房 978-4-89476-0 ¥3200+tax
ヒューマンアカデミー著(2010)『日本語教育教科書 日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド』翔泳社 978-4-7981-1788-1 ¥3200+tax


成績評価: 出席状況+提出物+試験の結果を総合評価する。


コメント: 日本語教育学の基礎知識があること。